エッグ チキンカツカレー160213
マンションの理事会のために帰省。
野田マップのエッグ、初演の映像を久しぶりに見たけど
単なる説明で、説明自体も大してうまくなかったけど
それでも顔を見せるということはとても重要なんだろうなと思う。
しかし参加者の読みがあまいというか
一応嘘でも全戸くる前提にしたほうがいいのではないだろうか。
見透かされる感じがね…。
お昼はミンガスでチキンカツカレーを
ミンガスはいわゆるスタンドカレーです。
ルーは少し柔らかめで細々した人参とかが嬉しい。辛さは少し。旨味はあります。
チキンカツが美味しい。
コスパもよいのでついつい寄ってしまいます。
エッグはやっぱりすごい出来のいい芝居だと思う。
MIWAはもう少しとっちらかったというかみんなでつくった印象が強かったし
ストーリーがかなり分かりやすかったけど
エッグは時間軸自体がすごくわかりにくいし、そのあたりの交通整理だけでもおお、と思う。
話は進むのに、時間がグン、と戻る。
こういうトリックは演劇でしか成立しないので、好きです。
妻夫木聡がとてもよくて、ラスト付近のモノローグとてもよかった(再演のほうがよかったと思うけど)。
仲村トオルは体がすごい。後半の役の変化にグッとくる。
今回も、設定、道具、登場人物に二重、三重の意味を付与していて、それを巧みに切り替えながらみていくのがとても気持ちいい。
ロッカーのゴムの感じと、あの半透明のカーテンはめちゃめちゃ格好いいな。後半あれが機能しはじめてからとても好き。
エッグの狂乱が戦争のそれにすり替わるのはよくわかる。そもそも僕はそういう理由でスポーツが嫌いなので。
秋山菜津子の役は、ずっと皇族のイメージで読もうとしてうまくいかなかったんだけど、ロープの時のテレビ局のオーナーのような、資本的な意味での権力者なのかもしれない。
それってもはや天皇家のような具体的な相手ではなく、実体がなくて曖昧で、だけど確実に存在する、観念的なものなのかも。
陽子みたいに直接見ることはできなくて確率論的に存在を示唆することしかできないような。
思えば、逆鱗でも「上」は結構曖昧だった。