凡汁日誌

じわっとしみでる凡人の汁。食べ物、芝居関係が多くなるかと。

コングレス 未来学会議 掃除160221

正確に言うと土曜の夜やけど
コングレス未来学会議 という映画を見た。

コングレス未来学会議 [Blu-ray]

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全然ジャケットのイメージと違うかった。
まあよく見れば分かったのかもしれないけど。

主演のロビンライトは同姓同名の女優役。
言われる駄目出しもほんまのことが多いらしい。

で、ここの世界では俳優の身体データ全てをスキャンして映画会社に売るということができる時代になっていて、落ち目の彼女も今のうちに、ということでオファーがある。
最初は抵抗するものの難病の子どもと一緒に入るために、データを売ることを選ぶ。

というのが前半。
割と地味で淡々とした構成の中にハリウッドの悪口とかがあってニヤリとする。スキャンするときのマネージャーとのやり取りとかも中々よい。

が、データをスキャンするシーンからいきなり
20年後
のクレジット。

年老いたロビンライトが映画会社主催の未来学会議に参加するためにやってくる。
受付で、「ここはアニメ専用区画だ。帰りも絶対ここを通れよ」
と言われて変な薬を嗅がされたところから
いきなりのアニメーション映画に。
動きも、妙にくねくねしているし
絵柄も昔のアメリカっぽい感じやし
ラリったバッドトリップ感満載の世界。

例えば今敏のパプリカとかも悪夢感あるけど
動きや動くものの感じがなんか共有できるんやけど
この映画の感じは共有できる感じが全然しなくてただただ気持ち悪い。
動かし方とか記憶とか文化とかの違いなんやろうけど、面白いね。

で、ここからは夢と現実が入れ子構造になっていてどんどん訳が分からなくなっていく。

実写だと多分そうでもないんやろうけどアニメになるので余計に混乱するね。なにが現実でなにが夢なのか。

ラストは中々に切ない感じ。
あと他の人も書いてるけどボブディランね。

ストーリーはあるけどかなり観念的な映画で
自由選択(カイトもその隠喩か)とはとか
歳をとることとか
生きることとは
みたいなことを考えさせられる。

なかなかの良作でした。




原作はこちら
泰平ヨンの未来学会議〔改訳版〕 (ハヤカワ文庫SF)

泰平ヨンの未来学会議〔改訳版〕 (ハヤカワ文庫SF)

全然違うらしいけど、とても読みたい。
絶版されてたけど改訳でたということで。

で日曜はというと
ようやく掃除をして洗濯をして出張準備して出張。

嫁はんは何回も答え合わせをしていた。
そら気になるよね。
まあでもギリギリ大丈夫じゃないかと思うねんけど。
本人も少しホッとしてたので。

まあ二、三日のんびりしてくれればと思う。