凡汁日誌

じわっとしみでる凡人の汁。食べ物、芝居関係が多くなるかと。

180623 焼肉ドラゴン

映画『焼肉ドラゴン』公式サイト 6/22(金)より全国ロードショー

ああ、号泣してしまった。

知ってるところが舞台、というのもあったと思う。

それだけじゃない。

真面目にコツコツ生きた人たちの気持ちというか思い、差別、人のダメさ、あかんさ、運命というか魔の悪さ、りふじんさ、滑稽さ、小さな幸せ、そんなものがないまぜになってドロドロになって生きているという、なんか全体に泣いた。

 

綺麗なところだけかいてるわけじゃない。

差別されてかわいそうでしょ、みたいな一方的なかきかたじゃない。

 

予告編の、ちょっと良い話感は全然違うね。

 

脚本は上記の通り悲しいこと、滑稽なこと、つらいこと、いいこと、わるいことをうまく配置してたと思う。どんなところも笑いを入れて(ある意味)梯子をはずす。まあそれが救いになってるところもあったけど。

 

役者は皆素晴らしい。

大泉洋は本当にええ役者。関西弁も頑張ってたね。

井上真央もよかった。前半と後半で間違えるようでした。

三女の桜庭ななみもよかったね。初めて見たけど、よかったなぁ。

 

キムサンホと、イジョンウンの夫婦はもう本当によかった。キムサンホの頑な信念の無口な演技と、その語り、激情。顔だけで泣ける。イジョンウンは対照的に感情豊かで、優しく小さく大きな母親を演じていて、これまた顔だけで泣ける。いやー最高でした。

 

大泉洋がでてると、笑いパートは彼が持って行くのかと思いきや、ハンドンギュがかっさらうというのもよかった。

 

いやー、ほんと、これまでで1、2を争うくらい泣きました。