凡汁日誌

じわっとしみでる凡人の汁。食べ物、芝居関係が多くなるかと。

170304 ケーオン

たつかわさんが東京来られるのでご飯を。

かんさんとげーさんと。下北沢で。

楽しかった。

何度目かのエレベ欲しい欲。欲しい欲ってすげー字面やな。なんやこのことば。

 

関係ない文脈でなにレンジャーかという話に。

僕も青か緑かって感じで、決して赤ではない。

赤じゃないのに赤やらなあかんのって

みんな苦労するよね。

赤レンジャーになれる本、とかないかな。

 

帰宅時にメールで沖縄の件が目に入り憤慨するもだめだ。すでに赤レンジャーの資質を失っている。

 

 

270228 足跡姫

足跡姫 | NODA・MAP 第21回公演

 

東京藝術劇場。

休憩ありの2130終了。いつもよりは少し長めか。

作・演出:野田秀樹

出演

宮沢りえ 妻夫木聡 古田新太 佐藤隆太 鈴木杏 池谷のぶえ 中村扇雀 野田秀樹

 

秋草瑠衣子 秋山遊楽 石川朝日 石川詩織 大石貴也 上村聡 川原田樹 末冨真由
鷹野梨恵子 手代木花野 土肥麻衣子 西田夏奈子 野口卓磨 野村麻衣 花島令 福島梓
本間健太 前原雅樹 松崎浩太郎 的場祐太 モーガン茉愛羅 吉田知生 吉田朋弘

 

スタッフ

美術/堀尾幸男  照明/服部基 衣裳/ひびのこづえ
作調/田中傳左衛門 サウンドデザイン/原摩利彦 音響/zAk
振付/井手茂太 映像/奥秀太郎 美粧/柘植伊佐夫 舞台監督/瀬﨑将孝

 

 

 

 

ネタバレ。

 

事前情報通りの中村勘三郎への弔辞のような芝居。

歌舞伎のことを知らないので誤解もあると思うけど、歌舞伎としてではなく野田秀樹のストレートプレイとして歌舞伎の様式の中にあるものを入れ込んだ感じ。歌舞伎のような演劇でもなく、演劇のような歌舞伎でもない、佐野研二郎のデザインイメージにあるような、モザイク状になって一つの形になってるような、遺伝子レベルで混ざり合っているような感じ。

 

宮沢りえが主演となっているがラストは妻夫木聡が完全に持っていった。見るたびによくなってる気がする。いーなー妻夫木くん。

連綿と続くものの中に位置付くものとしての自分というものに目を向ける機会になった。

号泣。

 

ストーリーはわりと要素が豊富で逆鱗のようなカタルシスはなかったけど、それもまたモザイクのように「足跡姫」を構成する要素であった。各エピソードの先を語るのは狙いではなく、それらが内包されていることを語るのが目的だから良いと思う。

役者もみなモザイクのようであった。

とはいえ古田新太の謎の色気や池谷のぶえのいるだけで笑える感じはありがたい。

池谷のぶえは透明人間の蒸気のときにもったいないなーと思ってたけど、今回はすごくいきてたなー。いーなー池谷のぶえ

鈴木杏は色々舞台やってるし全く遜色なかったし、佐藤隆太もとてもよかった。

 

宮沢りえはやはり強烈。細いのに力強くて本当格好いい。一幕最後のシーンは最高やったなー。あれを続けざまにやるのはすごいよ。

 

中村扇雀もよかったなー。あの役楽しいやろーなー。

 

今回は野田秀樹も終始元気一杯で、ほんとに全身で演じていた。

 

舞台に立っていた全ての人、立っていなかった全ての人が、中村勘三郎と演劇という肉体の藝術に対して敬意を評し継承する決意を見せていたと思う。

 

160226 all you need is kill

まだ今日終わってないけど。

 

昼まで寝てしまった。

少し体が楽になった気がする。

 

昨日買ったパン買って、コーヒー飲んでアイロンあてて。

12枚はきつい。アイロンもやけどたたむのがきつい。

腰ガァァァ。

 

ほんとはここまでを午前に終わらせたかったんやけど終わったら2時やったので出かけるのをやめて(そもそも予定はなかった)映画を見る。

 

 

東浩紀の本

 

ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 (講談社現代新書)

ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 (講談社現代新書)

 

 で紹介されてたラノベの映画化。

ハリウッドな。トムクルーズな。

 

面白かった。人のゲームを見てるみたいやけど。

同じとこ何回もやらないのでテンポがよい。

何周目かをトムクルーズしか知らないのもよい。

敵の描写も今っぽくてよい。

しかし、経験が積み上がるからといって、肉体はスタートに戻るのに戦闘技術はあがるものなのか。

頭脳での経験が身体に影響与えるのかね。

(まあ突っ込んでも仕方ない。ゲームにおいてはリスタートしてプレイヤーの肉体は戻っても経験値は受け継がれるし、プレイヤーの経験値•知もあがる。プレイヤーの筋肉も上がるんやけどね)。

ラストはハッピーエンドやった。

一瞬超バッドエンドかと思って先走っておおーってなってんけどな。

ていうかあそこにリープするのはよくわからんなー。願望か?

 

しかしよく途中で絶望しなかったな。

 

タイムリープものって勝手に日本ぽさを感じているけど、それをうまくハリウッドにしたよね。

こういう映画が増えると、僕は嬉しいなー。

 

 

170225 カルテット 映画三本

昨日そんな飲んでないのに二日酔い気味。

荷物が届いた時はまだがっつり寝てました(9時くらいやったから許してほしい)。

 

午前中は相当ダラダラ。

箱だけ少し匂いが気になったのでベランダで干す。

軽く掃除。洗濯。

 

夕方までドラマを見る。

 

カルテットがいたすぎる

火曜ドラマ『カルテット』|TBSテレビ

 

何が痛いってクドカン松たか子の関係が、まるで自分とこのようだから。

単身赴任を言い訳に逃げただけだ。

互いの思いや願いに寄り添わなかった。

今でもまだ逃げ続けてる。

もちろん全く一緒ではないねんけど

自分の平凡な傷を、少しドラマチックにして共感を感じさせるのがよいドラマか。

どっちも悪くないんだけどな。

みかちゃんは見て何を感じたんやろうか。

何も感じてなかったらいいな。

傷なんかに目を向ける必要ないしね。

気付かないでいて。

 

他に映画三本を見る

 

 

デンマークの映画。未解決事件もの。

唇薄いやつはサイコパス顔やな(サイコパスやなかったけど)。

映画やと思って見ると少し物足りない。2時間ドラマか。

連続ものの新作やけど、最初のがあるとは思わなかったので後で調べてへーって感じ。

宗教団体の名前がいくつか実名で出てくるけど

よかったのかね。

信仰についての話はあったけど、もう少し深まっても良かったかな。

 

葛城事件 [Blu-ray]

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 赤堀雅秋が親父役をやったんやろうか。

だったらぴったり。ていうか赤堀雅秋のがなり声って本当に不快で、この役にはぴったりだと思った。

三浦友和こういう役似合うよな。

本人も嬉々としてやってる感じがよい。

 

話題の中華料理のくだりも面白かったけど

金物屋から見る風景などがよかった。

あそこから来る日も来る日も同じ景色を見ながら景気が悪くなる世の中のことを考えているうちに徐々にああなっていったのではないか。

もちろんそんな気配は最初からあったんやけど。

 

 

もう一つ好きやったのは犯人の田中麗奈への態度が親父そっくりなところ。

もっとも嫌いな父親に似ていることに彼は気づいていたんだろうか。

 

どこかで書いていたけど

登場人物全員が他者への想像力をもたない(内田滋はどうなんやろう……。)

もしくは想像力の限界の先に他者がいる。

そのことに気付いてない。

 

いずれにしても閉塞感しかなくなんとも絶望的な映画でした。

そしてこれを見ても、あの父親は自分ではないかと思う。僕もまた想像力の先に他者がいることを想像できていない。

 

人間には限界があるのだ。

 

 

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 三つ目はこれ。

なかなか狂った映画でした。

17時から17時11分までに起こったことをモザイク的に描いて、最後一気に収束させるすさまじい映画。

とはいうもののほとんどの人は巻き込まれ系。

(そこに居合わせた不運)。

あーあそこで遅れたせいでああなるのかーみたいな。

まあゲーム。

でも世の中はゲームみたいなものなのかもしれない。

意味なく人は巻き込まれて死ぬ。